ギリシャ神話から伝わる桑の伝説❘神祭りの原点丹後から桑の葉茶を

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ギリシャ神話から伝わる桑の伝説・・・・・って、時を越えたロマンを感じませんか?紀元前八世紀頃(日本で言えば縄文時代~弥生時代にかけてという事になるでしょうか)に確立されたのではないかと言われているギリシャ神話の中の「ピュラモスとティスベ」という悲しい恋の物語の中に桑の木が出てきます。それはこんなお話・・・・・・・・・

桑の木の下で起きた悲しい物語

隣り合った家は犬猿の仲。しかし両家の息子(ピュラモス)と娘(ティスベ)は親の目を盗んで密かに愛し合っていました。二人が言葉を交わせるのは、両家の間にある石の壁にあいた小さな穴を介して、ある日二人は「真夜中過ぎにならそっと抜けられるから、墓地の泉の桑の木の下で・・・・」と会う約束をします。

先に着いたのはティスベ、そこへ獲物をしとめて顎も胸も血だらけの泉で水を飲もうとしていたライオンに出くわし、ティスベは近くの洞穴に身を隠しライオンが去るのを静かに待つのですが、桑の木の下にショールを落としてきてしまいます。そこへ遅れてきたピュラモスが血だらけでズタズタされたティスベのショールを見つけて、ティスベはライオンに襲われてしまったと勘違いして、ティスベをひとりでは逝かせないとピュラモスは桑の木の下で自ら命を絶ってしまいます。

そこへ、ピュラモスがライオンに出くわしてはいないかと心配になったティスベが出てきて、白いはずの桑の木の実が赤い事に気づき、場所を間違えたのかと思いながら桑の木に近づくとピュラモスは血で胸を赤く染めて横たわっていました。ピュラモスがいないのなら生きていても仕方がないと、ティスベも同じ剣でピュラモスの元へと後を追ったのでした。

悲しい勘違いから自らの命を絶ったピュラモスとその後を追ったティスベ。お互いの親が憎みあっていなければ起こらなかった悲劇の恋。若い恋人たちが流した悲しい血の色を表すかの様に、これまで白い実をつけていた桑の木はこの時から、赤から赤紫の実をつけるようになりました。(参考文献 マンガ ギリシャ神話⑧ オデュッセウスの航海 里中満智子 著/21世紀版 少年少女世界文学館 ギリシャ神話 アポロドーロス 高津春繁 久美子 編訳 著より)と、悲恋の物語が桑にまつわる伝説として記されています。

また、カラーセラピーの世界から桑の木を見てみると、葉のグリーンからはバランスや調和、実のレッドからは生きるエネルギー、マゼンタ(赤紫)からは、誰かのために役に立てる喜びを・・・といったメッセージを感じます。桑の葉も実もそれぞれの役割をしっかり果たそうとしているかのように、捨てるところはないと言われる桑の木です。

ロマンを感じながら

丹後地方にも神話はいくつかありますが、丹後七姫伝説の中の一人、「静御前」にも悲恋の物語があるとされています。静御前が眠るとされる京丹後網野町でつくられる桑の葉茶。ここは筆者のこじつけ・・・・かもしれませんがギリシャ神話と丹後の神話、そこで生まれる桑の葉茶。時を越えた壮大なロマンが隠されているにちがいないと思いながら口にする桑の葉茶はまた格別であり、人智をこえたパワーさえも感じる気がする・・・・なんて思うのでした。

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石井まゆみプロフィール

桑の葉ダイエッター 石井まゆみ
フラワーデザイナー/カラーセラピスト
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