【喫茶養生記を読んで】平安時代の栄西が伝えた仙薬~桑の葉茶~

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栄西禅師の【喫茶養生記】を開いてびっくり!まるで漢文の教科書の様・・・・もちろん、それは原文でとうてい読めるはずもなく、私が読み進めたのは現代語訳のページ。今も昔も共通していると感じたこと、それは心ある思いは必ず伝わり形にできるし、その思いが本物であればいい出会いを頂けるのだということ・・・・・・

時を超えてつながった「桑の葉」というキーワード

今から約八00年以上も昔のこと、臨済宗建仁寺派大本山建仁寺の開山栄西禅師が伝えた仙薬と言われる桑の効能。現代でも、糖尿病、生活習慣病についての桑や桑の葉茶の効能が多くとりあげられていますが、栄西禅師も【栄西 喫茶養生記】(全訳注 古田紹欽)の中の巻下に桑の葉茶を含む桑の効能や服用法を記しています。八00年以上も前に記された学術文庫を、当時からいえば八00年後の未来を生きる者が教えを乞うべく手にしていることを喜んで下さっているだろうか?

「・・・・中略・・・末世の人のわずらっている病の相状を明らかに示し、後の世の子孫にこれを贈りのこして、茶は養生の仙薬であり、寿命を延ばす妙術となることを、教え知らそうとしたものである。ここにこの一文を跋とする。」(栄西 喫茶養生記  茶を喫することによっての養生の記 巻の下)より引用

・・・と願われた通りに後世を生きる私があらゆる思いを巡らせながら、「桑の葉」というキーワードで時を越えて繋がっていることがまた素敵です。

この本の中には、茶の効用、桑の効用だけでなく五臓、五行、五方との関わりも記されています。色彩心理の世界でも五行思想は学びますが、何となく色→体(色から入って体に繋がっていく)というイメージでとらえていたことが、全てが大きな円の中にあるような感覚で改めて、心と体の健康が整ってこそ真の健康を手に入れることであると実感できた感じです。

自然界のエネルギーを蓄えた植物を食する

物と情報が溢れた現代で、どんなものでも簡単に手に入れることができ、自力ではなく他力でなりたっているといっても言い過ぎではないかもしれませんね。自分の身を整えることに力をかしてくれるダイエット食品までもが商品となる時代です。

栄西禅師が生きた八00年以上も前の時代には、自然界からの恵みと、人間の知恵をあわせてあるべき姿がそこにあったことを感じました。現代的に表現するのならコラボレーションとでもいいましょうか?そのとてもシンプルなコラボレーションは、先ずは心を育て、考える力を育て、そして体を育てた・・・・・・まさに人間らしい生活があったに違いありませんね。

自然界のエネルギーを蓄えた植物を食することにより、健康を維持すること、それが桑であり、茶であり。私も桑の葉に出逢わせてもらったからこそ、栄西という一人の先人に興味がわき、この一冊にも出会うことができました。桑の葉茶が繋いでくれる学びと出会いに感謝しながら、【栄西 喫茶養生記  全訳注 古田紹欽】の始まりのページをまた開いています。

栄西禅師が生きた時代へのタイムトリップはまだまだ時間がかかりそう・・・・・・・・・

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石井まゆみプロフィール

桑の葉ダイエッター 石井まゆみ
フラワーデザイナー/カラーセラピスト
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